ART WORKS VOL.4 of Maya Gallery

彼方より来たるもの

渡り鳥の軌跡

到来

 いつになく良い天気の日のこと。夢に似た景色をいくつか見たような気がしました。それは確かな時間のはずなのに、何だか上手く思い出せないのです。高い空からの日差しを受けながら、まるで空気のように形のないふわふわしたものとすれ違ったように思えていました。不意に訪れる孤独が目の前の空を容易く閉ざしてしまおうとする中で、それでも心はどこまでも広く、遠くへと続いてゆく空を望んでいたのです。
「旅鳥の空」
「旅鳥の空」 Bird in flight/Acrylic,carbon pen and colored pencil on wood panel/103×72.8cm(B1)

「再来の浜辺」
「再来の浜辺」 Rebirth/Acrylic,carbon pen and colored pencil on wood panel/22.7×15.8㎝(SM)

透き通る静けさの向こうに

 もしもあなたが、心の中から飛び立った鳥が夢の名残りのような空に舞い上がるのを何処かで見つけたら、その鳥の羽ばたく音が響いてゆくのを何処かで聞いたなら、いつの日か私に教えて下さい。今から数年後何十年後いつになるかはわからなくても。繰り返し聴く音楽に季節が寄り添い、取るに足らないような会話が遠い空に浮かんで消えてゆき、散らかった部屋を整え始める頃・・・旅鳥は飛び立つような気がします。青空の見える場所へ羽ばたいてゆく旅鳥が風を呼ぶとき、その微かな風が、私の部屋のどこかにある表紙の取れかかったノートのページをぱらぱらとめくることでしょう。

Those who dream by day are cognizant of many things which escape those who dream only by night./昼に夢見るものは夜しか夢見ぬものには見えぬ多くのことを知る。/Edgar Allan Poe (1809-1849)

彼方より来たるもの その他の作品

「残影」1「光る海」2「反映」3「夕映え」4「回想」5「森から続く道」6「緑の庭」7「雲を呼ぶ空」 8「波打ち際」9「共鳴」10「悠遠の詩」11「霧の中の青い鳥」12「空中庭園」 13「遠望」14「波模様」15「旅路」16「朝の陽射し」17「もうひとつの明日」18「夢つむぎ」19「光への誘い」 20「空の旋律」21「初夏の海岸線」22「到来」23「孤高の旅」24「潮風の港」25「予感」26「邂逅の扉」27「時は遥かに」28「明日の話を」29

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1.「残影」 Memory afterimage
2.「光る海」 Mirror-smooth sea
3.「反映」 Ripple
4.「夕映え」 Sunset
5.「回想」 Reminiscence
6.「森から続く道」 Out of the wood
7.「緑の庭」 Lawn garden
8.「雲を呼ぶ空」 A breeze chasing clouds
9.「波打ち際」 Water's edge
10.「共鳴」 Sympathy

11.「悠遠の詩」 Sentimental poem
12.「霧の中の青い鳥」 A blue bird in the fog
13.「空中庭園」 Hanging garden
14.「遠望」 Gazing into the distance
15.「波模様」 Wave pattern
16.「旅路」 Middle point of our journey
17.「朝の陽射し」 Morning sun
18.「もうひとつの明日」 A New day
19.「夢つむぎ」 Imagineer
20.「光への誘い」 Striking a chord

21.「空の旋律」 Melodiously
22.「初夏の海岸線」 Coastline in early summer
23.「到来」 Coming
24.「孤高の旅」 Loftiness
25.「潮風の港」 Sea breeze
26.「予感」 Premonition
27.「邂逅の扉」 Casual meeting
28.「時は遥かに」 For so long
29.「明日の話を」 Talking about a story of tomorrow

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