
彼方より来たるもの
渡り鳥の軌跡
到来
いつになく良い天気の日のこと。夢に似た景色をいくつか見たような気がしました。それは確かな時間のはずなのに、何だか上手く思い出せないのです。高い空からの日差しを受けながら、まるで空気のように形のないふわふわしたものとすれ違ったように思えていました。不意に訪れる孤独が目の前の空を容易く閉ざしてしまおうとする中で、それでも心はどこまでも広く、遠くへと続いてゆく空を望んでいたのです。

「旅鳥の空」 Bird in flight/Acrylic,carbon pen and colored pencil on wood panel/103×72.8cm(B1)

「再来の浜辺」 Rebirth/Acrylic,carbon pen and colored pencil on wood panel/22.7×15.8㎝(SM)
透き通る静けさの向こうに
もしもあなたが、心の中から飛び立った鳥が夢の名残りのような空に舞い上がるのを何処かで見つけたら、その鳥の羽ばたく音が響いてゆくのを何処かで聞いたなら、いつの日か私に教えて下さい。今から数年後何十年後いつになるかはわからなくても。繰り返し聴く音楽に季節が寄り添い、取るに足らないような会話が遠い空に浮かんで消えてゆき、散らかった部屋を整え始める頃・・・旅鳥は飛び立つような気がします。青空の見える場所へ羽ばたいてゆく旅鳥が風を呼ぶとき、その微かな風が、私の部屋のどこかにある表紙の取れかかったノートのページをぱらぱらとめくることでしょう。
Those who dream by day are cognizant of many things which escape those who dream only by night./昼に夢見るものは夜しか夢見ぬものには見えぬ多くのことを知る。/Edgar Allan Poe (1809-1849)
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1.「残影」 Memory afterimage |
11.「悠遠の詩」 Sentimental poem |
21.「空の旋律」 Melodiously |

